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ずやさん家リノベ

リノベーション

気づけばもう7月、、、。ブログを書かなければ、と思いながら放置すること3か月。

1つずつ書いていきます!

今回は5月に竣工した【ずやさん家のリノベーション】についてです。その前の【あーちゃん家】は外構工事が完成したらブログ書きます。

ずやさんのお家は、施主のお爺さんが建てた築58年のお家をお父さんから、施主さん家族へとに住み継ぐ為のリノベーション。

この年代の民家は、しっかりした材料で作られた立派なお家が多くとても魅力的だけど、気候や生活様式の変化で少しずつ住み手と家がズレていきます。

土間が無くなり、風呂が薪からボイラーになり、床下に機械式の換気扇が付き、家の中にはエアコンが設置され、畳をフローリングにし、どうにか微調整して住み方を考えますが、次の世代に引き継ぐ時に、

「この家は住みづらいから分譲地に新築建てます!」という方が多く、

80坪の空き家と、35坪の新築が出来るのが丹後の住宅事情としてよくある気がします。

でも、断熱性能や耐震性能、生活様式の変化へ対応出来た古民家なら、新築より1坪あたりに掛かる費用が圧倒的に安いし、住み継ぎなら土地代もかからない。

なにより、新しい材料では出せない、味のある空間が実現できるのはとても魅力だと思います。

あと、今回のお家は広いので間取りが贅沢です。(笑)

外観は断熱改修で張替を行ったので、既存や近隣とよく馴染む焼杉にしています。

毎年、二家族のツバメが巣立つ大きな土間の玄関を少しコンパクトにして、トイレ・シューズクローゼットを設けました。

玄関左側には、親戚やお父さん家族が使う仏間と和室。

襖を閉めると普段は子どもが遊べる畳のプレイルームになります。※襖や床、書院はすべて既存の移設。

年に数回の集まりで使う長机は、仏壇裏の空間に収納できるようになっています。

LDKは家で最も環境の良い場所に配置しました。もともとは口の間と奥の間(仏間)があり、あまり使用頻度が少ない部屋だったので部屋を入れ替えて縁側とつなげることでとても明るい部屋になりました。

キッチン前のカウンターは、扉を開けると家族のカバンが置けるようになっており、外出前の起点になります。

キッチン横にはパントリーがあり、奥さんの好きなシノワズリ柄のクロスが張ってあります。

リビング横の縁側は、素敵なお庭が眺められる素敵な場所。もともと床に張ってあった板が、長年おかれた物品のおかげでいい感じの日焼けムラがあり、よく見える様に壁と天井に再利用しています。

階段の奥には建具で仕切れるサンルーム、外出中等はここに洗濯物を干すととても良く乾きます。

リビング横には寝室。老後は1階で生活は完結できる様にと配置しています。

寝室の横にはウォークスルークローゼット。既存の柱を避けつつ、最大限収納力を確保しています。

ウォークスルーを抜けるとパウダールーム。宝塚が大好きな奥さんのこだわりのお部屋です。

実は【ずやさん】家族と初めてお会いしたのは【にきさん家】のopenhouse。

にきさんの奥さんが花柄好きでパントリーやトイレに花柄クロスを使っているのを見てすごく感動してくれて、そんな出会いからこのお家なので、いろんな思いの詰まったとても大切な空間です。

動線としても、パウダールームはキッチン、ウォークスルークローゼット、ランドリールームと繋がっていて、奥さんの動線の中心になっています。

パウダールームを抜けるとランドリールーム。旦那さんは外で働きながら、お父さんの田んぼを手伝ったり、家の前ではお父さんがたくさん野菜を作っていたりと、土のついた物や作業後の体の動線として土間や流しもついており、メインの玄関ともつながっています。

ランドリールーム横の突き当りには、洗面脱衣室とUBがあるので、作業後はランドリーで服を脱いでそのままお風呂に入れます。

玄関横のトイレは、天井に元の階段板を使用しています。

1階だけでもお腹いっぱいな間取りなのですが、2階もあります。

リビング階段を上るとコレクションルームがあります。本、フィギア、ドール等の好きなものに囲まれながら中央に机と椅子を置いて過ごせる場所。

外光を柔らかく室内に呼び込む窓は、障子から取ったものとU設計室が解体現場でもらったものの組み合わせになっています。

コレクションルームからは、子ども室、2階トイレ、既存の未改修エリア(倉庫)にアクセスできます。

子ども室はツバメのアクセントクロスと蝶のアクセントクロス。

2階トイレはシノワズリ柄のクロスとタイル。

他にも元の玄関戸がリビングやシューズクローゼットの戸になっていたり、今別でリノベしているお家に、ずやさん家で一部解体した土壁の小舞を使っていたりと、このお家の素敵な物を次に継げる設計にさせていただきました。

ただでさえ難しいリノベの現場に、U設計室が「床板を天井に張りたいから綺麗に取ってください!」とか言ってくるのに、一緒に楽しみながら技術で答えてくださった和田建築工房さんの技術あってこその現場でもありました。

また施主さんのご好意でopenhouseもさせていただき、たくさんの方にリノベの面白さが伝えることが出来て本当にありがたかったです。

今回はずっと挑戦したかった住み継ぎリノベだったこと、施主さん家族が古民家の雰囲気を残したタイプの空間を好んでおられたこと、そこに花柄というスパイスが入ったこと等、いろんな要素がまじりあって本当に良い家になりました。

いつもながらU設計室の設計は、半分以上が施主さんの実力なのですが、毎度毎度、自分たちの想像を超えた建物が出来ていく喜びに身もだえる日々です。

最後にU設計室の状況報告です。

進行中の現場【小嶋庵としゅんさん家】は8月完成予定、

【ミキモト化粧品とハイジさん家】は1期工事が7月完成予定です。

設計については、住宅は約1年半待ち、非住宅の設計については約半年待ちとなっております。住宅は生活の把握、企業さん案件はソフトの部分からゆっくりお話ししながら想いに寄り添ったお手伝いを心掛けているため、どうしても1つ1つの設計に時間がかかってしまうので、設計依頼をお考えの方は実際に建築に入るより早めの段階でにお声がけをいただけると幸いです。

情報発信については、インスタは比較的ちゃんと更新できているので可能ならインスタをフォローしていただけるとありがたいです。@u_sekkeishitsu

ブログは、こまめに書けない事でネタが渋滞する上に、想いが乗って長くなる傾向にあり、ついつい後回しにしてしまうという悪癖が治りません!この稚拙で感情的な文章に温度感を合わせてくれるゴーストライターさんがいれば、、、。